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最先端の脳科学を語る
現在、脳科学はすごい勢いで進歩してきています。そのため知能研究所としても、最先端の脳科学について勉強する機会を以前からもちたいと考えておりました。そこで、日本のトップの研究機関である理化学研究所において最先端の研究をなさっており、数多くの論文や各種雑誌で脳科学について語っているヘンシュ貴雄先生をお招きし、実験等の話も交えながら、最先端の脳科学について語って頂きます。
大脳視覚野の発達臨界期メカニズム

〜脳の発達に環境はいかに影響するか〜
子供にとっては非常に容易な外国語の習得がなぜ大人には難しいのだろうか。若い動物の脳回路は感覚的経験に応じた再編成に対し著しい柔軟性を示すが、このような能力は年齢を経るにつれて次第に失われていく。視回路において、生後間もないある時期に片目を閉じて育てると、大脳皮質内の開いている目に対するインプットは広がり、閉じた方のインプットは永久に狭くなる。我々は、この大事な「臨界期」の時期設定には抑制性の刺激が不可欠であることを初めて確認した。この発見は脳の構成原理の解明、正常な発達手法や、再生・移植した脳組織を正常に機能させることに貢献すると期待される。

講師 ヘンシュ貴雄先生
理化学研究所 脳科学総合センター
ニューロン機能研究グループディレクター/
神経回路発達研究チームリーダー
1966年9月16日
東京生まれ。父はドイツ人、母は日本人。3歳のときニューヨークに移る。
1988年 ハーバード大学卒業
1988年〜1990年 東京大学医学部へ文部省奨学金研究生として留学。
1990年〜1991年
ドイツMax-Planck Institut f. Hirnforschung でのフルブライト奨学金研究を経て、Univ.California,SanFranciscoのもとでHHMIフェローとして、1996年学位取得(医学博士)。
1996年より理化学研究所 脳科学総合研究センター 神経回路発達研究チームリーダー
2000年よりニューロン機能研究グループディレクターを兼任して現在に至る。発達経験に依存して形成される大脳神経回路の機構と機能に興味を持っている。
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